「この度は、大変お世話になりました。視察の内容は、こちらの本丸の担当の役人に報告させていただきます」
「うん。気を付けて帰ってくれ」
翌日の朝、といっても日はすっかり昇ってしまっているが、くろのすけは政府へ帰る為に、来た時と同じようにカメラを布で背負って、ゲート前まで見送りに来てくれた審神者と鯰尾に頭を下げた。
ゲートをくぐる前にくろのすけは、昨日一日案内をしてくれた鯰尾の元まで歩き、鯰尾もくろのすけと目線を近づける為にしゃがみこんだ。
「鯰尾様も本丸の案内をしていただき、ありがとうございました」
「本丸視察は楽しかったですか?」
「はい。鯰尾様に色々な所を見せていただき、わたくしもとても楽しかったです」
「よかった、俺もとっても楽しかったです!次来てくれたら、また一緒にお昼寝しましょう!」
「はい」
鯰尾は歯を見せて笑いかけて、くろのすけもそれに応えるように笑い返して、とうとう政府へと帰っていった。
後日政府に戻ったくろのすけは、本丸の担当役人と同僚のこんのすけに、視察の時鯰尾に撮って貰っていたビデオを見せると非常に羨ましがられ、次に休みが取れた時に、皆でもう少し上質な揃いの枕を買いに行こうと約束をするのだった。
2020年7月10日 Pixivにて投稿

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