【番外編】審神者合歓木の新人指導 前編

刀剣乱舞合歓木本丸

「ついに来ちゃったなあ……」

 数日後の朝。
依頼したこんのすけが担当する本丸の門を見上げて、審神者はぼんやりと呟いた。
審神者が率いるのは、国広、へし切長谷部、山姥切長義、燭台切光忠、薬研藤四郎、堀川国広の六振り。
数度に渡る協議の結果なんとか一部隊分に絞り込んだ、全員修行から帰って来た精鋭の刀達だ。

「ここまで来て今更だけど……誰かの指導なんてできるのかな……」
「安心しな大将、俺達が付いてる。大将は自分が今までしてきた事を、後輩に教えてやればいい」
「ご安心ください、主。この長谷部、必ずやこの本丸を立て直してしてみせましょう」
「……そうだな、ふたりの言う通りだ。ありがとう、できるだけの事はしてみるよ」
 
大きな門を前に不安気な表情を浮かべる審神者を、薬研と長谷部が審神者の隣に立ち、頼もしい顔で審神者を励ました。
彼らの言葉を聞いて元気づけられた審神者は、小さく笑って礼を言い、再び目の前の門を見据えた。
 
「おはようございます、審神者:合歓木様、その刀剣男士様方。お越しいただきありがとうございます!」

審神者が薬研達に励まされている間に出迎えに来てくれたのか、先日会ったこんのすけが審神者達の前に立っていた。

「おはようこんのすけ。今日からよろしく」
「こちらこそよろしくお願いします。門の向こうで審神者:月桂樹様がお待ちです。どうぞお入りください」

こんのすけの言葉によって、大きな門が音を立ててゆっくり開いていく。
やがて門が完全に開くと、先頭に立つ審神者と後ろに控える刀剣男士六振りは、本丸の中へ足を踏み入れた。

2025年1月18日 Pixivにて投稿

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