「あっ、スレイド!バイト!エペルとジャックもこんにちは!」
「こんな道端で、揃ってしゃがみこんで何をしているんだ」
背後からの二つの声に一同が振り向くと、ディアソムニアのスワローとセベク・ジグボルトが立っていた。
「あ。スワロー、セベク」
「二人で散歩か?」
スレイドとバイトが声を掛けると、スワローはニッコリ笑って持っていたレジ袋を見せた。
「ううん。セベちゃんが寒いって言って「寒くなどない!!」、だからカイロ?っていう熱い小さい袋買いに行くって言うからついて来ちゃった。みんなしゃがんで何してるの?」
セベクの否定をスルーしながら、スワローはマイペースにスレイド達がたむろしている足元に目を落とした。
そこには綺麗な小さな雪玉を二つ重ねて、小石や葉っぱがくっつけられた物が立っていた。
「エペルに雪だるまの作り方教えて貰ってたの」
「ユキダルマ?」
「うん、雪玉二つをこんな感じで重ねて作るんだ。ここに石とか枝とかで顔と手をくっつけて完成」
「俺も作ってみたけど、初めてだからエペルみたいに綺麗にできなかったよ」
「わあ、どっちもかわいい!」
エペルの説明を受けながら、彼が作った手本の様な雪だるまと、スレイドが作った若干歪な雪だるまを見て、スワローは目を輝かせた。
「たくさん転がしたら大きいのが作れるんだって」
「ワタシもそれ作りたい!セベちゃん、一緒に大きいの作ろう!」
「い、いや早く帰って温まった方が……」
「動いた方があったまるでしょ?一緒にやろう!あ、荷物はそこのベンチに置いておくね」
「うわっ、引っ張るな!!」
寒さのせいで渋っているセベクを、スイッチが入ってしまっているスワローが木が少ない広い雪原の方へ元気に引っ張っていった。

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