少しだけ開けられた障子から差し込む柔らかい日差し、そこから入ってくるカラリとしたそよ風、そして風で揺れる木の葉の音で、堀川国広は目を覚ました。
目を開けるとまだ夢の中にいる和泉守兼定が、仰向けで口を開けながら大の字で眠っている。
そんな豪快な寝姿を見て小さく笑いながら、堀川は彼を起こさないようにそっと布団から抜け出した。
出そうになったあくびを噛み殺しながら、寝間着の着物を簡単に整えて、障子を両手で思い切り開け放った。
すると春よりは温かく、しかし夏程暑苦しくも無い、雲一つない清々しい程の五月晴れが広がっていた。
「ん~……眩しいぞ国広~……」
「よかった、今日は絶好の洗濯日和だ!」
突然入ってきた日光の眩しさに、目を擦りながら起きた和泉守の言葉をよそに、堀川は空を見上げて空と同じ色の瞳を輝かせた。

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