九、堀川国広の大洗濯

刀剣乱舞合歓木本丸

 本丸には、内番以外に本丸を運営するにあたって、当番という物が存在している。
刀達のご飯を作る厨当番、本丸を掃除する掃除当番、本丸の周りで広がりすぎた草木を剪定する庭当番など、それぞれに割り振られているのだ。
そして堀川は本丸の衣服を洗濯する洗濯当番を担っている。
大人数且つ男所帯のこの本丸では、一日で出てくる洗濯物の量はとんでもなく多いが、それは洗濯当番が交代でこまめに洗濯を行う事で、何とかなっていた。
 しかし、皆が使っている布団まで洗濯するとなると、洗濯当番数振りでどうにか出来る量じゃない。
その為に、布団を洗濯する時は洗濯当番が事前に伝えた日に、本丸全員で分担して服や布団を洗濯する。
そして、いつもこの本丸大洗濯の指揮を執るのが堀川なのだ。

「おお、おはよう兄弟!随分張り切っておるなあ」

 いつもより早く朝餉を食べ終えて、さっそく準備に取りかかろうと廊下を歩いていると、同じく洗濯当番であり、彼の兄弟刀である山伏国広が向かいから片手を上げてやってきた。

「あ、おはよう兄弟!今日の天気は最高の洗濯日和だからね、頑張っちゃうよ」
「カッカッカ!そうであるなあ。では物干し竿用の竹の用意は、拙僧がやっておこう」
「うん、お願いするよ。僕は先に洗剤とかの用意をしておくね」
「うむ、お願いしよう。他の洗濯当番の者に、全員へ布団のシーツと洗濯物を出して貰うようにと、伝言を頼んである。拙僧らは準備に励むとしよう」
「うん!じゃあ後でね」
「うむ、ではまた後で」

簡単な予定を話してから、堀川と山伏は互いの持ち場へと向かった。

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