「うちではまず、きちんと睡眠を取る事が大事だってなってるだろ?あれはその時に俺達が決めたんだ」
「そうなんだね」
「それからも結構大変だったな~大将も隊長も加減が分からなくて、すぐ起きられなくなってたし。顕現して間もなくて自分の体質がまだちゃんと分からなくて、苛立っていた長谷部が、隊長に掴みかかったり」
「そんな事があったのか!?あの総隊長殿と長谷部が?」
苦笑しながら籠を抱え直す厚に、鶴丸が驚きに目を開いた。
「ま、今じゃあちゃんと互いに理解できているからな、昔あんまり仲が良くなかったとは思えないだろ?」
「変わるものなんだなあ。……おっ、あそこで洗濯しているのは、堀川と山伏じゃないか?」
本丸の入り口付近にある物干し竿に、二つのあずき色のジャージが見えた。
「あの二振りなら、何か知ってるかもしれないね」
「ん?ほんとだ、ちょっと聞いてくるよ」
そう言った厚は、小走りで一足早く本丸へ帰った。

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