十七、薬研藤四郎の手入れ部屋日記

刀剣乱舞合歓木本丸

『22〇〇年〇月〇日
天気 曇り
大倶利伽羅が起きない、と朝から燭台切と鶴丸から報告があった。
何度か呼びかけて、頬を叩いたり、揺さぶったりしたらしいが、全く反応が無いらしい。
俺や主だけでは対処ができないと判断したので、政府の病院にもすぐ診せたが、
体温や呼吸にも大きな変化はない、完全に眠っている状態と同じらしい。
大倶利伽羅には特に目立った体質は持っていなかったと認識していたが、俺達が認識していない何かがあるのかもしれない。
何にせよ、俺ができる事をするだけだ。数日様子を見てみる事にする。』


『22〇〇年〇月〇日
天気 曇り時々雪
あれから三日経ったが、大俱利伽羅はまだ起きない。
大倶利伽羅に続いて、燭台切まで睡眠時間に乱れが出てきた。
起きたはいいものの、眠気がずっと纏わりついて半日布団から出られなかったらしい。
人間がストレスや大きな不安を抱えると眠れなくなるってのは聞いた事があるが、どうなんだろうな。
ひとまず今日はゆっくり休ませて、一度燭台切と話をしてみよう。』


『22〇〇年〇月〇日
天気 晴れのち雨
数日鶴丸に燭台切の様子を見てもらったおかげか、燭台切の眠気は大分ましになった。
もしかしたら燭台切は何か不安になったり落ち込んだりすると、眠気が酷くなる体質なのかもしれない。
大倶利伽羅同様これといった体質は持っていないと思っていたが、どうやら気づけていなかっただけかもしれないな。
もうすぐ冬が終わる、大倶利伽羅はいつ起きるんだろうな。』


『22〇〇年〇月〇日
天気 晴れ
大俱利伽羅がようやく目を覚ました。目を覚ましたのは冬の始まり以来だ。
しかし長い間眠っていたせいか、長い時間は起きていられないらしく、すぐにまた眠ってしまった。
しかしこれは大きな変化だ、あいつの体質を突き止める足掛かりができた。
大将もこの冬の間ずっと他の本丸の刀剣男士の顕現例を調べて、なにか手がかりになる例がないか探してくれている。
何としても突き止めてみせる。』


『22〇〇年〇月〇日
天気 晴れ
大俱利伽羅の睡眠時間がようやく以前の状態に戻った。
温かい季節になり、桜も満開になったからと、今日は鶴丸と燭台切と一緒に桜の木の下で花見をしていた。
これから内番から始めて、再び戦場に復帰できるように体を慣らしていかないといけないだろうな。
結局大倶利伽羅は、冬の季節丸々眠っていて一度も目を覚まさなかった。
「まるで生き物の冬眠の様だ」と歌仙が言っていたが、もしかしたらその通りなのかもしれない。
次の冬が来たら、それをふまえて大俱利伽羅の様子を見守る事にしよう。』

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