三行半を突きつけるまたとない好機 没シーン集

ポケモン(サブマスメイン)三行半を突きつけるまたとない好機

中編にて コトブキシティのポケモンセンターでコウキが電話をしているシーンで、同時刻のクダリの様子
没理由:コウキがメインの場面を増やしたかったのと、今後別のシーンで回想という形で使いたいから。

「そうだ!やりのはしらにディアルガが現れた時、ナナカマド博士がディアルガについて調べてたから、もしこのポケモンがディアルガと関係があったら何か分かるかもしれない!ボク、ナナカマド博士にも連絡して、このポケモンについて聞いてみます。ちょっと待っててください!!」

 コウキはそう言ってベッドから飛び降りると、すぐさま部屋の外へ駆け出して行った。
頷く間もなく部屋に置いていかれたので、クダリはコウキのベッドでくつろいでいたデンチュラを呼んで、スマホの充電をお願いして手渡した。
いつものデンチュラなら、スマホを抱えたまま他の手持ち達と遊んだりするのだが、今日のデンチュラはクダリの太ももの上に乗り上げて、そのまま充電を始めてしまった。
ずっとバッグの中のモンスターボールに入れていたので、甘えたいのかもしれない。
クダリは太ももの上に乗る、やわらかくて黄色い背中を撫でながら、長い息を吐いて目を閉じた。

 瞼越しの照明の明るさを感じながら、今日のあった事の光景を一つ一つ思い出していく。
ノボリ達の事、手記の事、トレーナーズスクールの子供達としたバトル、そしてその時にふと胸の奥から沸き上がった未知の感覚。
 大勢の子供達と触れ合ったのは、別にこれが初めてでもない。
しかしこの旅の終着点に辿り着いたその先に、今まで進んできたものとは全く違う、以前の自分なら選ぼうとも思わなかった線路が見えたような。
そんな何かがクダリの中で芽生えたような、そんな気がしたのだ。
 胸の内に宿った感覚の正体を突き止めようと思考を巡らせていると、何か軽い物が自分の身体に覆い被さった。
目を開けると、オノノクスが自分にブランケットをかけてくれていた。
目を閉じていたので、疲れて眠ってしまった様に見えたのだろう。
クダリが目を覚ました事に気づいたオノノクスは、「眠いなら横になれ」と言わんばかりに、クダリの肩をやんわりと押してベッドに横にさせようとした。
 
「あぃあと、オノぉ、クス。でぉ、もーすこひ、おきてぅ」

 確かに眠気はあるが、コウキが詳しい人に連絡を取ってくれているのだ、自分だけ先に寝る訳にはいかない。
寝かせようとしてくるオノノクスに礼を言いながら、クダリは笑ってオノノクスの手を押し返した。

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